この記事では、変数の使い方について書いてみました。変数の説明など基本的な使い方については、まずは公式サイトを見てみてください。
変数の設定方法
変数には数値、テキスト、連想配列などを格納することが出来ます。
- 数値
半角数字を使うことで、数値として扱われます。; ゲームクリア変数に1を設定 [eval exp="f.ゲームクリア=1"]
- テキスト(文字列)
クオーテーション(')で括ることで、文字列として扱われます。
※ Javascriptでは、クオーテーション(')またはダブルクオーテーション(")で括ることで文字列扱いになります
; f.好きな食べ物に'ハンバーグ'を設定 [eval exp="f.好きな食べ物='ハンバーグ'"]
- 連想配列
連想配列を使うことで、文字列や数字をセットで扱うことが出来ます。以下の例では、連想配列に更に連想配列を入れています。
※ Javascriptでは、波括弧({})で括ることで連想配列として扱われます。通常の変数とは異なり、最初に初期化する必要があります。
# 登場人物用の連想配列を初期化 [eval exp="actors = {}"] # 登場人物:勇者 [eval exp="actors['勇者'] = {}"] [eval exp="actors['勇者']['しょくぎょう']='勇者'"] [eval exp="actors['勇者']['さいだいHP']=100"] [eval exp="actors['勇者']['ちから']=88"] [eval exp="actors['勇者']['かしこさ']=55"]
cond属性を使った分岐処理
ティラノスクリプトのタグには、条件が正しい場合のみ実行されるcondパラメータがあります。
次の例では、sf.ゲームクリアというシステム変数に1が設定されている時だけおまけの[glink]タグが表示されます。
次の例では、sf.ゲームクリアというシステム変数に1が設定されている時だけおまけの[glink]タグが表示されます。
[glink target="start" text="スタート" size=20 width="500" y=100] [glink target="load" text="ロード" size=20 width="500" y=200] [glink target="omake" text="おまけ" size=20 width="500" y=300 cond="sf.ゲームクリア==1"] [s]
cond属性を使ったループ処理
[jump]タグにcond属性を使うことで、繰返し処理(ループ処理)を行うことが出来ます。
手順は次のとおりです。
- 繰返し回数を保持しておく変数を0で初期化する。
[eval exp="f.loopCnt=0"]
- 繰返し用のラベル設置する。
*repeat
- 繰り返す処理を書く。(ここでは変数を表示しています)
[emb exp="f.loopCnt+'回目'"][r]
-
繰返し回数に+1加算する。
[eval exp="f.loopCnt=f.loopCnt+1"]
-
繰返し回数に達していなければ、繰り返し用のラベルにジャンプして戻る。
[jump target=*repeat cond="f.loopCnt!==10"]
; ループ処理開始 [eval exp="f.loopCnt=0"] *repeat そういわずに頼むよ。。。 [glink target="ng" text="やだ" size=20 width="500" y=100] [glink target="ok" text="いいよ!" size=20 width="500" y=200] [s] ; やだ (10回未満なら繰り返す) *ng [eval exp="f.loopCnt=f.loopCnt+1"] [jump target=*repeat cond="f.loopCnt!==10"] ; 10回目(ループ終了) そうか。他をあたるよ……[l][p] 【ゲームオーバー】[l] [close ask=false] ; いいよ! *ok [cm] 助かったよ![l][r] じゃあよろしく頼む。[l][p]